ダメリーダーやダメセールスパーソンは一所懸命自分が話をしようとする。
簡潔明快な話しであればまだしても、長々と意図不明な話をされても相手は聞いちゃいないし、むしろ嫌悪感を抱く。
あなたも相手の意味不明な価値を感じない話を聞くことは無駄だと感じるのと同様である。
あなたが相手と良好な関係を築きたいなら、するべきことは「聞きに徹する」、正確に言うと、「相手がどんどん話すよう、所々質問を挟み、聞きに徹する」。
相手に話をさせる事で、相手の考えやバックグラウンドが次々と出てきて、あなたは相手がどんな人物かを把握できる。
重要な事は、自分を知ってもらう事よりも、相手がどんな人かを知る事。言い換えると、相手の「傾向」がわかれば「対策」が講じられる。
相手の興味・関心のあること、どんな価値観や思考であるのか等々。
話しをさせる事で、相手の様々な「糸口」を見つけることになり、後々、その「糸口」を辿りながら、相手に共感・同意し距離を縮めていく。
「自分を認めてくれている相手」の話しは聞き入れやすいし、本音を言いやすい。
「話す事」は相手からすれば、「話を聞いてもらう事=自分を認めてもらう事」となる。セールスパーソンのあなたがこの心理だから一所懸命話そうとするだろうが、相手はお客様で、お客様があなたを認めたからと言って、あなたの商品を必要もないのに買う訳がない。
真逆で、あなたがお客様に認めてもらう前に、お客様があなたに認めてもらっている、と認識できる状態をつくることが肝要である。
その前提をつくった上で、あなたの事をお客様に認めてもらうよう、話すなり行動に示すなりすればいい。