ご縁があって、韓国の扶余(Buyeo)と言う、ソウルから車で1時間30分程、南に向かう場所で講演させていただいた。
主催者は「全韓国総合卸業中央会」。日本で言う「業酒連」の韓国版の団体である。この団体幹部が以前に訪日して、その際に講演する機会をいただいたことに端を発して、この度の韓国での講演となった。
韓国と日本の流通スキームの違う点は、日本で言う「問屋」という業種の存在がなく、メーカー→卸→業務店(飲食店)というところ。
印象的だったのは、出席者(韓国各地の酒類卸売業の社長さんたち)全員が同じ服を着ていたこと。日本では一つの会社が全員一緒の服装はあっても、団体としてこの様な状態は殆どお目にかかれないので、強い団結力というか結束力を感じた。
韓国の業務用市場は日本同様、衰退傾向にあり、日本に3~5年遅れて推移しているような市場感であるので、今、日本で起きていることは、確実にやがて韓国でも起きる事だけに、出席者一同、熱心に聞き入ってもらい、特に質問コーナーでは時間延長になるほど熱を帯びた。
韓国の課題も日本と同じで、市場シュリンクの中、メーカーの各種出費抑制の板挟み状態にあり、その打開策を模索している。
因みに、私はハングルを話せないので、都度、翻訳してもらいながら話をさせていただきました。