業務用市場経営実務セミナー講演

業務用市場改革推進協議会(略称:業改協)が主催する、業務用市場経営実務セミナーの第5回目に講演させていただいた。しかも会場は出身地の神戸。たいへん有難い機会をいただき、いつになく感慨深く話させていただいた。

私は飲食店プロデューサーや外食産業コンサルタントとしての活動経験が長く、そんな私が2013年から都内中堅の業務用酒販業の副社長として活動させていただいた上で見た、感じたことを率直に話させていただいた。

一言で言うと、「業界の常識や慣例」は独自性が強く、“ガラパゴス状態”と形容させていただいた。

商習慣や思考などが、かつて「免許制」という絶対的な参入障壁によって膠着化し、免許制の改定後の今もなお、その状態はほぼ変わらずでいる。

課題は、“業務用”酒販業でありながら、業務用=飲食店に関する知識の不足。特に、オペレーションと言われる、届けた酒類・飲料が店に来ているお客様の手元に届くまでの作業手順や使用機器、使用分量など、細部に至る点を未把握のため、商談自体が浅いものとなっている。

違う言い方をすれば、価格やメニュー製作などの表面的な話ばかりに及んでしまい、それに応えられなければ「他社でもいい」と言われる始末。

時間がかかることは百も承知の上で、飲食店の人から「飲み物(ドリンク)の事任せた!」と言ってもらえるだけの知識習得が必然である。



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