会社を変化させると人が辞めることが必然の覚悟を

飲食業を営む会社・店の人員不足が慢性化している。

それだけに、人材流出は避けたいものであるが、会社や店に変化を起こせば、従来まで存在していた人が退社することが生じるという事を覚悟しなければならない。

逆にいうと、人によっては、従来の体制や環境の居心地が良かったので在籍していたという人は、例えば、新たなルール・制度が設けられることにより、提出書類や会議が増えたりすることになり、「ついて行けない」、「やりたくない」、「メンドウクサイ」等と言って辞めるならわかりやすいのでいいのだが、何も言わずに「辞めます」と言うと、現場に近い人になればなるほど、「変化させること」を否定したり、疑問を抱くことになりがちである。

こうなった場合、「今のままでいいですか?」と確認する。もう少し突っ込むなら、「今のままで未来は見えますか?描けますか?」、もっと現実的な事を言えば、「給与UP・休暇増加・有給行使は望みませんか?」と聞く。

こう聞くと、必ずと言っていいほど、殆どの人は「変化を望む」という答えに至る。

多くの人が「変化する」という事に「不安」を抱く。

その不安は大別すると「この先どうなるのか?という“会社”へのもの」と「変化に対応できるか?という“自分”へのもの」となる。

“会社”については、ルールや制度を設けるという事が結果的にみんなにどんな影響を及ぼすのか?を出来るだけ身近な事例を以て説明し、平たく言うとワクワク・嬉しくさせるよう説明する。

“自分”については、人それぞれ「自信」を持てるように話しかけなければならない。但し、ここで誤解してはいけないのが、「誰でも救おうとしない事」。

一聞すると、冷酷残忍、非情の様に聞こえるが、会社の変化を言い換えるとレベルアップとなる。読んで字のごとく、「レベルがアップ」する訳だから、必ずしも誰でもレベルアップ出来るとは限らないからである。

但し、会社として人ぞれぞれに対して「平等」且つ「均等」に「教える(育てる)」努力を怠ってはいけない。

これを前提に、レベルアップについてこれない人が生じ、結果的に辞めるとなれば、それは必然と覚悟しなければならない。

会社(組織)は団体行動。願うは全員でレベルアップしていくことであるが、一人の為に他の犠牲に陥ること無きよう、冷静な判断と覚悟をしなければならないのがリーダーである。



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