24時間365日は誰にとっても平等に与えられている。
しかし、人によって誤差が生じるのは何か?
同じ会社や店で殆ど同じ仕事をしている人が2人いるとして、共に意欲旺盛に仕事するも、1人は“こなす人”、1人は“蓄える人”だとしたら、先に雲泥の差が生じる。
言い換えると、風呂桶にお湯をはっている状態として、両者とも仕事意欲旺盛を勢いよく蛇口からお湯が出ているとして、前者は「栓」を閉めないでいる。後者は「栓」を閉めている。
一見すると、両社は同量のお湯が勢いよく注ぎ込まれているが、結果は違う。
前者は仕事が終われば気持ちよく、「お疲れ~!」とキレイサッパリその日を終える。
後者は日々の仕事で学んだことや失敗したこと、悔しかったことを書き留め、気づいたことを調べたり、本を買って学んだり。
前者は「記憶」に頼り、「感覚的」。
後者は「記録」に頼り、「論理的」。
私が知る限り、飲食店繁盛店はコツコツ地道に小さなことを“積み重ねる”。
「記録」にすることで、働く仲間と良いことも悪い事も「共有」する。
「記録」になっているから、“過去”を振り返り、「具体的」に何が良かったのか悪かったのか、“先”に活かす。
言った言ってない、伝えた伝えてない、なんて事で信頼関係を損ねたり、無駄な時間を取らぬよう、「記録」する。
季節指数や曜日指数を個人毎に「感覚的」に捉えぬよう、データとして管理し、それを踏まえて販促計画を立てる。
1年は12か月なので、何年も営業しているし、季節も毎年同様に変化するので、昨年のいつ、どんなメニューだったか?どんなフェアやイベントをやったか?全部「記録」している。だから、それが上手くいったのか外れたのかをデータで「記録」しているので、今年はこうしよう!と昨年よりも更に良い考えを出そうとする。
あなたは「こなし」て来ましたか?「蓄えて」来ましたか?
「蓄えて」来た、と言うならば、あなたの「蓄え」を人に伝えて示してください。
出来るなら、それを文字にして「可視化」してください。
「蓄え」があるなら、人はあなたを頼り、色々と聞いてくるでしょう。
「蓄え」があるなら、あなた自身も色々な事に対応出来たり、新たなチャレンジをしようと思うでしょう。