私は仕事柄、クライアントの店舗にクライアント社長や幹部と訪問する事が多い。
行けばクライアントの社内事情が透けて見えてくる。
予約も予告もせずにいきなりいくと、「いらっしゃいませぇ」と語尾が弱まりながら、驚きも混じり、こおばった表情で出迎える。そして、「どうしたんですか急に?」、「何かあったのですか?」等々、やたらと詮索する質問をしてくる。更に、一般客が居るにも関わらず、我々の席を離れようとせず、周囲に注意を払う事も怠る。挙句、新入アルバイトのご挨拶大会が開始される。
こういった事象が起きる会社は
・現場と本部に距離や溝がある
・現場は疲弊している
・現場に緊張感や張り合いはなくダラけている
・社長筆頭に幹部が偉そうにしている
・現場は本部の悪口・批判が尽きない
等々、読者の想像通りの体質の組織である。
一方、真逆組織の現場に行った際に起きる事象は、一般のお客様と何の隔たり無く同等の対応をする(むしろ、一般客を優先する)。よって、先述事項と真逆の現場と本部の関係である。
「事件は現場で起きる」の名句通り、店舗を持つ会社なり組織は現場で起きている事実が全てで、その事象がその会社や組織の内情を如実に表している。
社長や幹部が社外の人にどれ程、何をどう言おうが、「現場の事実が全ての事実」である。